【第2回】ふんわりフェムさんチーム門脇みのり&卯月ゆいによる本音トーク対談。

(前記事より)

2024年10月末。

朝から小雨のぱらつく、秋の日の昼下がり。

フェムさんチームの門脇みのり、卯月ゆいと、大阪市内某所にて対談収録をおこなわせていただきました。

対談と申しましても、やはり運営サイドからの相談や意見なども交えてほしかったので、正しくは「鼎談(ていだん・3人で話すこと)」とさせていただいております。

今まで取り上げることができなかった少しセンシティブなお話、レズビアン風俗店に所属する1キャストとしての考え方など。

数回に分け、皆様にお届けさせていただきたいと思います。

捉え方、考え方は人それぞれではありますが、

「ふ~ん…微糖の人はこんな風に感じたり思ったりしてるのか~」
程度の、軽~いお気持ちで。

ふんわりとお読みいただけますと、幸いにございます。

第1回はこちらから

【第1回】ふんわりフェムさんチーム門脇みのり&卯月ゆいによる本音トーク対談。

~第1回からの続き

ねこ:実は微糖が1周年を迎える前に、お客様から運営宛にお叱りのお言葉をいただいたことがあったんですよね。
お叱りはイコール、クレームなのかもしれないけど、私の中ではクレームという風には全然捉えてなくて。

ゆい:そんなことがあったんですね。

みのり:お客様のしたいと思われていたことを私が汲み取ることができず、ご満足していただけなかったことがあったんですよね。
ご満足というか…悲しい思いをさせてしまったことが…。

私はリバなので。
タチをしたいお客様、ネコをしたいお客様、どちらもしたいお客様、もっと細かくいうとタチは7割くらいで残り3割くらいネコをしたいとか…ほんとに幅広くご指名いただくのですが。
ベッドで触れ合う中でお客様が「こうしてほしいな」って起こしてくれたアクションに、しっかりとお応えすることができていなくて。
そういった中で「ほんとうにお客様がしたいことは何なのか」もっと深く、細かくコミュニケーションをとっていかないといけないなと学ばさせていただきました。

同じリバの…ゆいさんはどう思われてますか?

ゆい:ん~……どうだろう。
私はお風呂に入ってる時に「どういう風にするのが好き?されるのは?」ってよく聞く感じかもしれないです。
後はプレイの中でのちょっとした仕草や表情から感じとったり…。
最初に言われてたことと、実際触れ合っている時間の中でのご希望が違ってくる方も結構おられますし。

みのり:あ~それはありますね。

ゆい:そうそう。ベッドの中に入るとごく自然な流れで変わってこられたりもあるので…。
はじめてだけど…チャレンジしてみようかなって思われる方も多い印象がありますね。

みのり:じゃあわりとその場の直観を大切にされてる感じなんですね。

ゆい:そうかもしれない…。それが正解なのかどうかはちょっと分からないけど。

みのり:私もこれやってみたいな!とか、こうした方がいいのかな?と思ったこととか、あまり出し惜しみしないようにしようと思うようになりました。
変に遠慮とかしないように…キャスト側であったとしても。
その時間を目一杯楽しんでもらえるように、尽くせるようにがんばろ~って。
プライベートとかだと遠慮しがちなところとかもあるけど…。
ベストを尽くそう!っていうか…。(照れ笑)

ゆい&ねこ:うんうんうん。

ねこ:ベストは尽くしたのか!?が微糖のスローガンみたいになってきてますね。

ゆい:それって阿部寛のやつの…トリック?なつかしぃ…笑。

みのり:でもなんかやっぱり、直接言葉でこれがしたいって伝えてもらった方がわかりやすいけど、それが苦手なお客様もいらっしゃるじゃないですか。
そういう部分をもっと上手に汲み取れるようにならないとダメだな…って。
何か秘訣とかあるのかな?…とか。

ゆい:秘訣?……う~んちょっと思い出しますね…。

みのり:笑笑
やっぱりお相手のことをよく見て、ちょっとした変化を見逃さない…みたいな、ですか?

ゆい:(手の平横振り)でも私そんなに鋭いタイプじゃないので…。
あとプレイにおいて必ず、絶対これはしたい、絶対これはしたくない、って決められてる方ばかりでもないですしね。

ねこ:ほんとはしたいことあるけど、照れ隠しでプレイと関係のないことばかり口走っちゃうとか…。
そういう気持ちもめっちゃわかる気します。
触れ合い始めたら脳内ふにゃ~ってなっていくけど、それまでは「自分きも…」て思うくらいカチカチに緊張しちゃってたりとか。
表向きはスマートに振る舞おうとしてるのに笑。
突然わけわからないこと話し始めたりとかも「あるある」ですよね。頼む気もないルームサービスのメニュー見始めたりとか。

……え、みんなはそんなことないのかな?笑

ゆい:笑笑
だからその為にもカウンセリングシートがあるわけで。
そこは上手に使ってもらえると…ね。嬉しいですよね。

みのり:カウンセリングシート内の回答に「その場の雰囲気で」という項目があって。
私がその「雰囲気で」をしっかりと汲み取ることができなかったので…その時は「これはされたくないのだろうな」と思いこんでしまったのだと思います。
ご案内を始めて3ヶ月くらいの時だったので、言い訳になってしまうかもしれないけど、もしかして今だったら…しっかりお相手のどんなサインも見つけられたのかな…って。

ゆい:それはあるかもしれないよね。
そして迷ってしまった時はやっぱりキャスト側がちょっとだけ動いてみる、アクションを起こしてみることが大切なのかもしれない…かな。
その中で「あ、これはほんとの拒絶なんだな」が見えてくると思うし。

そういう経験を踏まえて、みのりさんの「変に遠慮をしないようにしている」に繋がったんですね。

みのり:それまで出会わせていただいたお客様から、人に打ち明けにくい悩みであったり、抱えてることだったりをお話ししていただくことが何度かあったので。
過去に痛い思いをされたとか、されたくないことをされたとか。
そういう風な気持ちに、また私自身がさせてしまうのがその時は凄く怖かったんですよね。
でも、その先にあるものにもっと敏感でいないといけないな…と気付かせていただきました。

ねこ:そうなんですよね。
お店にご意見くださったお客様は、とても冷静に、静かに言葉を選んで伝えてくださったので。

反省すべき点や至らなかった点はしっかりキャストに伝えたいので、微糖全体の問題としてお客様が特定されない形でお話させていただいてもよろしいでしょうか?それとも門脇の反省すべき点として、本人に直接話した方がよろしいでしょうか?
とお聞きしたら「いえ私はもう門脇さんにお会いすることはないと思いますので直接伝えてもらって構いません」と仰ってくださったので…。

その中で、一度キャスト全体に話をして、後でみのりさんに直接お話させてもらったんですよね。

みのり:はい。その方にはもうお会いできないのかもしれないけど…今お会いしてくださっている方や、これからお会いしてくださる方に対して、より私が真摯に向き合うことが大切だって教えていただいたので。
確かに当時は落ち込みましたが、せっかくご意見をくださったのだし「じゃあそこからどうしていくか」が大切だと思っています。

ゆい:黙って去って行かれることが殆どで、それが当たり前の世界でもあるから…それは貴重なご意見をいただいたんですね。

ねこ:みのりさんは覚えていないと思いますが、この話をお電話でさせてもらった時の第一声が「○○さんに申し訳ないことをしてしまいました……」だったんですよ。
確かに色々な配慮が不足していたのかもしれないけれど。
なにひとつ言い訳されることなく、まず口から出てきた言葉がお客様への謝罪だったので。
それを聞いた時「あぁ伝えてよかったな」「きっと素敵なキャストさんに育っていく人だな」って。
私はそんな風に思いましたよ。

みのり:残念なお気持ちにさせてしまったことは事実なので。
だけどきっと「申し訳ありませんでした」と私から謝ってほしいわけではなくて、これから私が出会うだろう誰かを、同じような気持ちにさせないでほしいって思うからこそだと受け取らせていただいたので…。
そう考えると、門脇もっとしっかりしろ!
ご意見くださった方への誠意ってそういうことでしょ!ってなります。

ゆい:そうだよね…お客様自身も名前を出されて意見を伝えてくださるのは凄く勇気のいることだったと思うし。

ねこ:きれいごとだけで済まされる話じゃないこともいっぱいあると思うけど、お客様も初めから「文句を言ってやろう!困らせてやろう!」っていうお気持ちでご利用されるわけでは絶対にないですしね。

だけど何か問題が起こってしまった時は、だいたいが密室であったり…2人きりの時になってしまうので、お互いが違うことを主張しちゃった場合は証明するものが何もないと思うんです。
なのでまずは双方が落ち着いて歩み寄ることが大切なのかなぁって。

どういう経緯ですれ違ってしまったのか、どういうことで不愉快に、もしくは悲しいお気持ちになられたのか。
静かにゆっくりとお話しをさせてもらえたらな…と。
運営側からのお願いとしては少し勝手なのかもしれないですけど…そう思います。

ゆい:やっぱりものすごくデリケートなことでもありますよね。
相手の何気なく放った一言にずっと苦しめられてたり、拒絶された過去がトラウマのように残ってしまったり。
そんなずっと1人で泣いているような…微糖ではそんな思いは絶対にしてほしくないなって。
…ですよね。

みのり:(うなずく)
心と身体もその時どう変化していくか分からないから…。
ポジティヴな感情だけに満たされるならそれは最高だけど、必要以上にネガティブな感情も恐れないでいてほしいな…って。

そんな風に思って、そういう風に感じたんだなって。
隣でお話を聞かせてもらえたら…ほんと。
嬉しいなって思います。

【次回予告】
「パァァッ♪と楽しいだけを摂取するには?」
「ほんとに告白=ご法度なの?」他