【あさぎり海】レビューが投稿されました

【デート300分】

恋人関係について「これが最善」と自分を諭す半生でした。
(突然の私小説スタイル)表向きは異性愛者として人前で女性と手を繋ぐことも自分に禁じていました。

女性へのキモチを詰め込んだパンドラの箱を今世開くことはない。
どっこい、思い描くシニア世代の自分…女性パートナーと仲睦まじく手を繋ぎ太陽の下を歩く姿に目から水が…。
開いた箱の底に残ったものは希望なのかは未知数です。

お会いした日は内観途中のペイビーステップを踏んだ日。
1日分のエネルギーを、赤子らしからぬ、9割ほど消耗した状態での待ち合わせでした。
顔を合わせてすぐ、隣に座ったとき、気付くと海さんの掌が私の背中をさすっている…私の表情筋が難ありだったかしら…。

海さんはおねだり上手でこの日もついつい与え過ぎたかも…二人してオイルにまみれて堪能しました。コロッケを。
何かを口にして「おいしい」と感じたのは久々でした。

帰り道。控えめに手に触れながら繁華街から駅に向かう道はしあわせでした。
いつも“力”をありがとう。